07.妊娠中期における母体の生理的変化

未分類

1. 妊娠5ヶ月(妊娠16週0日から妊娠19週6日) 赤ちゃんの変化 2頭身だった赤ちゃんの体型は妊娠5か月ごろに3頭身になります。皮下脂肪もつきはじめ徐々に体型に丸みが出てより人らしい体つきになります。頭髪や胎毛(たいもう)が出現するようになります。胎毛というのは赤ちゃんの全身に毛が生えることです。胎毛には皮膚を保護する役割があります。 赤ちゃんのお腹の中での体勢にもよりますが、外性器が発達するため健診の際の超音波検査(エコー検査)で性別が分かるようになります。赤ちゃんの聴力が発達し、子宮外の音が聴こえるようになるのもこの時期と言われています。 お母さんの変化 子宮の大きさは成人の頭くらいの大きさ、子宮底長は15cm程度にまで大きくなります。外見的にもお腹の膨らみが分かるようになってきます。妊娠初期に比べるとつわりが軽快しているため、過ごしやすく感じることが多いですが、子宮の増大によって体の他の臓器が圧迫されて動悸や息切れを感じやすくなる時期です。無理しすぎないようにして過ごしましょう。 動悸・息切れについて詳しくは「妊娠してから動悸、息切れがしたら?」で説明しています。 子宮底長の測定 女性の骨盤の正中矢状断。 医療機関にもよりますが妊娠16週以降の健診では、お腹の上にメジャーをあてて子宮底長(しきゅうていちょう)の測定が行われます。子宮底長とは、恥骨(ちこつ)の上から子宮の一番上方(子宮底部)までの長さを測定します。子宮底長の測定によって簡易的に子宮の大きさを測定し、胎児の発育や羊水の量が適正かどうかの目安にすることができます。しかし、子宮底長の測定にはある程度の誤差が生じてしまうため、実際には経腹超音波検査で胎児発育の状態や羊水量を測定し、その結果も合わせて判断をしていきます。

2. 妊娠6ヶ月(妊娠20週0日から妊娠23週6日) 赤ちゃんの変化 妊娠20週になると赤ちゃんにはますます皮下脂肪がつき、体型が丸みを帯びてきます。赤ちゃんの動きが活発になり動きの多い時間も増えるため、個人差はありますがお母さんも胎動を感じることができるようになります。また超音波検査上でも、赤ちゃんが羊水を飲み込む動作である嚥下運動(えんげうんどう)が観察できるようになります。 妊娠20週ごろからは、出生後に備えて肺のサーファクタントという物質の産生がはじまります。サーファクタントは肺が正常に酸素と二酸化炭素のガス交換を行うために必要な肺表面活性物質です。妊娠22週ごろで赤ちゃんの体重は500gほどの大きさになります。

妊娠22週0日以降の出産で赤ちゃんの治療が可能に また、妊娠22週というのは妊娠期間の1つの区切りでもあります。妊娠22週0日以降は胎児が母体外において生命を維持することが可能となる時期とされます。

妊娠22週以降で早産になっても、胎児は新生児集中治療室(NICU)での管理の元、治療が可能になります。残念ながら妊娠22週以降なら必ず生存可能というわけではなく、生存率は妊娠週数が上がるに従って高くなります。 妊娠中期の経腹超音波検査(エコー検査) 経腹超音波検査の目的は、胎児発育の評価や胎盤の評価、羊水量の評価、胎児異常の有無の確認です。

経腹超音波検査のタイミングは医療機関によって異なりますが、妊娠20週ごろには1回行われる施設が多いです。基本的に毎回の妊婦健診で行われるものではありません。

妊娠週数にもよりますが、妊娠中期では胎児の器官がある程度形成されてくるため、胎児の構造異常の有無についても確認をすることができます。

お母さんの変化 妊娠6ヶ月ごろには子宮の大きさは子宮底長21cmほどになり、お母さんのお臍(へそ)の辺りまで大きくなります。子宮や胎児も大きくなるため体への負担は増え、腰や股関節が痛み始める方もいるかもしれません。

また、赤ちゃんの性別も分かるようになり体調も安定している時期ですので、出産の準備を少しずつ始めていくことをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました