A31.妊娠糖尿病/妊娠中の管理 /
妊娠中の運動療法はどのようにしたらよいですか?

b.妊娠中のトラブル

妊娠中の運動療法は、妊娠糖尿病や高血圧の予防、心機能、血糖コントロール、脂質代謝、インスリン感受性の改善に有効です。
しかし、運動開始時期、早産、産科合併症の有無、運動の種類を考慮することが重要です。 妊婦に推奨される運動強度は母体心拍数で約150bpmを超えない程度です。 ただし、切迫早産、胎盤奇形、子宮内胎児発育遅延、多胎妊娠、血管疾患を有する高血圧患者や糖尿病患者などの産科合併症を有する妊婦さんには、運動療法は比較的禁忌または絶対禁忌です。

妊婦さんのスポーツの安全管理基準としては、正常妊娠、単胎妊娠、胎児の発育に異常がないこと、妊娠12週以降にスポーツを開始することです。
内容としては楽しく長く続けられる有酸素運動、全身運動が望ましいです。妊娠前に行っていたスポーツについては、運動強度を制限する必要があります。
競技性の高いスポーツ、腹部に負担のかかるスポーツ、自発的なスポーツ、転倒の危険のあるもの、相手との接触があるものなどを避ける必要があります。 また、妊娠16週以降、仰向けになるような運動は避けたほうがよいです。

運動開始前後に母体の血圧、心拍数、体温、子宮収縮、胎児心拍数などのメディカルチェックを受けられるようにしておくことが理想です。 妊婦さんは主治医の産科医にスポーツをすることを伝え、スポーツ開始前後に心拍数を測定し、スポーツ終了後は子宮収縮や胎動に注意し、無理な運動はしないようにしましょう。

妊娠糖尿病・妊娠学会 編集 「妊婦の糖代謝異常診療・管理マニュアル第3版」MEDICAL VIEWより転載一部改変

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