赤ちゃんの出産予定日の目安として妊娠40週0日を予定日としています。
ただし、予定日ちょうどに陣痛が来て赤ちゃんが生まれるという人の割合は決して多くありません。
帝王切開の方の場合には、かかりつけの病院との相談で分娩日を決めるため予測が出来ますが、経腟分娩の場合には、いつ陣痛がくるかを正確に予測することは困難です。
平成27年の統計で、正期産(妊娠37週0日から妊娠41週6日)の時期に94.2%の赤ちゃんが何らかの分娩方法で生まれているというデータが出ています。
そのうち、妊娠37週0日から妊娠39週6日までに生まれている赤ちゃんが60.4%、妊娠40週0日から妊娠41週6日までに生まれている赤ちゃんが33.8%です。
ここから、分娩予定日よりも前に正期産として出産する人が多いということがわかります。
参考文献:政府統計の総合窓口(e-Stat)「2015年人口動態統計確定数 出生」 ◆出産前の兆候、症状 妊娠37週0日以降、正期産の時期に入ってから出産に近づくにつれて現れやすい兆候を以下に記載します。
ただし、以下の兆候は出産前に必ず起こるわけではなく、自覚症状として現れないこともあります。
また妊娠37週0日未満に以下の症状がある場合には、切迫早産などの可能性がありますので、かかりつけの病院に相談をしましょう。
赤ちゃんが下がった感じがする、胎児下降感 出産前には、赤ちゃんの頭は骨盤内に侵入し徐々に下降していきます。
そのために、みぞおち近くまであった子宮底が、おへそとみぞおちの中間あたりまで下がっていきます。
「赤ちゃんが下がると出産が近い」と一般的に聞くことがあるかもしれませんが、それがこのことです。自覚としてもお腹が下の方にさがってくるのが分かる方もいます。
児頭が骨盤内に侵入し子宮の位置が変化することで周囲の臓器の圧迫も変化するため、以下のような変化が現れることがあります。
胃が子宮底による圧迫から解消されて、すっきりとする。
1回の食事量が増える。 児頭が骨盤内に移動することで、胎児の動きが制限され胎動が減ったように感じる。
胎児が下降することで膀胱の圧迫が強まり、頻尿になる。尿もれが起こりやすくなります。
胎動に関しては、減ったような感覚はあるかもしれませんが、胎児は睡眠と覚醒を20分から30分毎に繰り返しているため胎動が完全になくなることはありません。
胎動が全くない場合には異常の可能性もありますのでかかりつけの病院に連絡をしてください。
おしるし(産徴、さんちょう) おしるし(産徴)とは、出産前に子宮頸管が熟化した際に排出される粘稠性の出血をいいます。
妊娠中の子宮頸管は頚管粘液(おりもの)によって満たされています。前駆陣痛によって子宮頸管が熟化し子宮口が開くと、赤ちゃんを包んでいる卵膜の一部が子宮から剥離し出血が少量起こることがあります。
この出血とともに頸部を満たしていたおりものが排出されたものが、おしるしです。
おしるしの量は個人差はありますが、通常は500円玉1個から2個分程度の少量であることが多いです。
おしるしは、子宮頸管の熟化の過程で起こる正常な変化ですので、下腹部の痛みや破水などを伴わなければ様子をみて大丈夫です。
人によってはおしるしがないまま陣痛が来るという場合もありますので、おしるしがないからといって心配することも必要ありません。
一方、以下の様な出血があった場合には異常の可能性がありますので、かかりつけの病院に連絡をしましょう。
・さらさらとした鮮血(真っ赤な出血)がある
・出血の量が多い(1時間でナプキンがいっぱいになってしまうことが続く)
・出血に伴って持続した下腹部痛がある
・姙娠37週0日よりも前の出血、帝王切開予定の方の出血 陣痛は、赤ちゃんを外へ押し出すために繰り返される子宮の収縮です。
子宮がギュッと縮むときに、おなかの張りや痛みが起こります。陣痛には、大きく分けて3つあります。
前駆(ぜんく)陣痛、本陣痛、後(こう)陣痛です。
前駆陣痛は、出産前に起こる子宮収縮です。
通常、出産の1ヶ月くらい前から、不規則におなかの張りを感じることが多くなります。しかし、前駆陣痛はそれまで感じていたおなかの張りと違い、おなかが硬くなり、少しの痛みを感じます。
本格的な陣痛と違うのは、子宮の収縮が規則的に何回か来ていても、続かないで消えてしまうことです。
本陣痛は、「本陣痛」とも呼ばれ、正期産に入る37週を超えたらいつ始まってもおかしくありません。
最初は子宮収縮の間隔が不規則で痛みも強くないのですが、やがて規則的になり、しっかりした痛みを感じます。
痛みが起こる間隔が規則的(約10分ごと)、 痛みが起こる間隔が徐々に短くなっていく というのが特徴です。
後陣痛は、出産後、大きくなった子宮が元に戻ろうと急激に収縮するために起こる痛みのことです。
出産で傷ついた血管をふさいで止血し、回復を促す役割もあります。子宮は、産後12時間くらいでおへそのあたりまで小さくなります。
そのため産後1日目が強く、3日目くらいでおさまるのが通常です。
臨月に入ると、産婦人科医や助産師から「陣痛が始まったら痛みの間隔を計って10分間隔(経産婦は15分間隔)になったら病院に連絡するように」と指示があることがほとんどです。
以上が一般的な注意点ですが、詳しい情報は医師や助産師から指示される内容を参考にしてください。


