「切迫早産」とは、早産が差し迫ったこと、つまり早産になりかかった状態のことをいいます。
下腹部の異常な張り感と腹痛や出血、場合によっては子宮口が開きかけて破水してしまうことも少なくありません。破水により羊水が減ることで、赤ちゃんが母体で圧迫されてしまうなど、非常に危険な状態といえるでしょう。
切迫早産の原因は、ママ側にある場合と赤ちゃん側にある場合にわけられます。ママ側の要因としては、子宮頸管無力症、妊娠高血圧症候群、子宮筋腫、過度のストレス、喫煙、歯周病などが考えられます。
赤ちゃん側の原因としては、赤ちゃん自身もしくは胎盤の機能不全や、羊水過多・過少などがあげられます。 妊娠するとどのような方でも、切迫早産になる可能性があります。切迫早産とはどういう状態かどのようにして過ごせば良いか悩む方も少なくありません。
切迫早産の症状を大きく分けると、以下のようになります。
(不正出血) 真っ赤な出血や、止まらない出血、大量の出血がある場合は受診しましょう。少量の出血であっても、妊娠中の不正出血は、流産・早産の危険信号の可能性があります。
(お腹の張りや痛み) 横になって休んでも改善されない張りや痛みは要注意です。激痛があるときも受診しましょう。また、安静にしているにもかかわらず、頻繁にお腹が張る場合も注意が必要です。
(子宮頸管や子宮口の変化) 子宮頸管が短くなっている、子宮口が開いてきている、といった場合は切迫早産のリスクが上がります。早産の可能性もあるので要注意です。しかし、自分では身体の異常に気付かないことが多いため、妊婦健診は必ず受けましょう。
(破水) 破水をしたら早急に産婦人科に電話をし指示をあおいだり受診したりしましょう。 切迫早産と診断されたら、正期産(37週以降)に入るまでは安静にするという感覚で過ごすことがすすめられています。
安静に過ごす時期は妊娠37週を超えることがひとつの目安となります。
早産とは、正期産より前の出産のことであり、正期産とは妊娠37週0日から妊娠41週6日までの出産のことをいいます。日本では妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産を早産と呼びます。妊娠22週未満の出産は流産といい、早産とは区別されます。
「早産」は全妊娠の約5%に発生し、その原因は感染や体質によることが多いといわれています。また、妊娠高血圧症候群、前置胎盤(胎盤が子宮の出口をふさいでいる状態)、常位胎盤早期剥離(出産の前に胎盤が子宮の壁からはがれてしまうこと)、胎児機能不全(赤ちゃんの元気がなくなってくる状態)などでは子宮内では赤ちゃんが生きられない状態になり、人工的に早産とせざるを得ない場合もあります。
早く生まれた赤ちゃんほど重い後遺症が生じる可能性が高くなるため、早産にならないようにするために定期健診をきちんと受けていち早く異常を発見すること、そして日頃から健康的かつ快適な妊娠生活を心がけることが大切です。


